土地選びで大事なこと

家づくりを成功させるためには、間取りやデザインよりもまず「どんな土地に建てるか」が重要です。
土地は一度購入すると簡単に変えることができないため、慎重に検討する必要があります。
地盤の強さ、周辺環境、法的制限、災害リスク、日当たりなど、さまざまな条件が生活の快適さや安全性を左右します。
ここでは、おうちコンシェルがまとめた「土地選びで大切な7つのポイント」を一つずつ解説します。

 

1. 地盤の強さ

地盤が弱い土地では、家を建てた後に沈下や傾きが発生するリスクがあります。
特に川沿いや埋立地、田んぼの跡地などは軟弱地盤になりやすく、建築前に「地盤調査」を行うことが大切です。
地盤が弱い場合は「地盤改良工事」が必要になりますが、その費用は数十万円から数百万円になることも。
購入前に地盤の履歴や近隣のデータを調べ、建築会社にも相談しておくと安心です。
また、地震に強い地盤や地形（高台・砂礫層など）を選ぶことは、将来の安心にもつながります。

 

2. 周辺環境と利便性

日々の生活を支えるのは、土地そのものだけでなく「周辺環境」です。
スーパーや学校、病院、公園、駅までの距離を確認するのはもちろん、通勤や通学ルートも実際に歩いてみることをおすすめします。
また、地域の交通量や夜間の明るさ、騒音なども時間帯によって印象が変わるため、複数回に分けて見学してみましょう。
将来的に再開発予定があるエリアは、将来価値が上がる一方で、一時的に騒音や工事の影響を受ける可能性もあります。
「今」と「将来」の両方の利便性を考えて選ぶことがポイントです。

 

3. 法的制限と用途地域

土地には「用途地域」というルールがあり、住宅地・商業地・工業地など、エリアによって建てられる建物の種類や規模が異なります。
たとえば、第一種低層住居専用地域では建物の高さに制限があり、閑静な住宅街が保たれる反面、店舗併用住宅などは建てにくい傾向があります。
また、建ぺい率・容積率・斜線制限といった建築ルールも確認が必要です。
これらの法的条件を理解せずに土地を購入すると、「思った家が建てられない」というトラブルにもなりかねません。
土地探しの際は、不動産会社や建築士に「この土地にどんな家が建てられるか」を確認しておくと安心です。

 

4. 日当たりと風通し

快適な住まいづくりに欠かせないのが「日当たり」と「風通し」。
南向きの土地は人気がありますが、隣家との距離や建物の高さによっても日照条件は変わります。
実際に現地で、朝・昼・夕と時間を変えて確認することで、季節ごとの光の入り方を把握できます。
また、風の通り道を意識すると、夏の涼しさや湿気対策にも効果的。
冬場の日照時間が短い地域では、リビングの位置や窓の高さを工夫して採光を確保するなど、土地の特性に合わせた設計が重要です。

 

5. 周辺の騒音・臭気

交通量の多い道路や鉄道の近く、工場地帯などでは騒音や臭気の影響を受けることがあります。
昼間は気にならなくても、夜間や早朝に音が響くケースもあるため、実際の時間帯で確認するのがポイントです。
また、ゴミ処理場や下水施設、飲食店などの近くでは臭気トラブルが発生する可能性もあります。
特に子育て世帯や在宅ワークを想定している方は、静かな環境が確保できるかを慎重に見極めましょう。

 

6. 災害リスク

日本は地震や台風などの自然災害が多いため、災害リスクを見逃さないことが重要です。
購入を検討している土地が「洪水ハザードマップ」「土砂災害警戒区域」「津波浸水想定区域」などに該当していないかを確認しましょう。
災害リスクの低いエリアであっても、避難経路や周囲の地形を把握しておくことで、より安心して暮らせます。
また、近年では気候変動による豪雨被害も増えているため、排水設備や高低差なども要チェックです。
安全性を優先することは、家族の未来を守ることにもつながります。

 

7. 価格と予算のバランス

土地の価格は立地や形状、方位などによって大きく異なります。
「土地に予算をかけすぎて家のグレードを下げる」または「家にこだわりすぎて立地を妥協する」といったケースも少なくありません。
大切なのは、土地と建物を合わせた「総予算」で考えること。
造成費用・外構費・地盤改良費などの付帯費用も含めて、無理のない資金計画を立てましょう。
また、自治体の補助金や住宅ローン控除制度などを活用することで、予算の幅を広げることも可能です。

 

自分に合った土地を整理してみよう

土地選びで迷ったときは、「何を優先するか」を明確にすることがポイントです。
通勤時間を短くしたい、子どもの学校を優先したい、自然の多い環境で暮らしたい――
家族ごとに理想は異なります。条件を整理しておくことで、複数の候補地を比較しやすくなります。
おうちコンシェルの家づくりノートには、土地探しの方向性を整理できる「土地の条件整理シート」も掲載しています。
家づくりノートも活用しながら、後悔しない土地選びを進めてください。

 

 

 

家づくりノートを活用して計画的な家づくり

「家づくりノート」は、初心者でもわかりやすく、スムーズに家づくりを進めるための強力なツールです。これを使うことで家づくりの準備で感じるワクワクや家を持つ楽しみがさらにふくらむでしょう。
 
家づくりは大変なプロセスですが、それを超えるワクワクが苦労もスパイスに変えてくれます。一歩一歩進むごとに、理想の住まいが形になっていく感動をぜひ味わってください！
 


おうちコンシェルでは、住む人が納得して「ちゃんとえらべる家づくり」を叶えるアイテム「家づくりノート」を無料でプレゼントしています。

後悔しない家づくりをするためには、自分たちの要望を整理して優先順位を考えておくことが大切です。家づくりノートを使うことで、住宅会社を選ぶ前段階の準備がスムーズになるでしょう。
 

家づくりノートを活用した無料相談をする